Morisawa Type Design Competition 2012

審査員紹介

和文部門

  • 小塚 昌彦

    【 小塚 昌彦 】
    タイプデザインディレクター
    1929年生まれ。1950年から、毎日新聞社技術本部において1984年に定年退職するまで毎日新聞書体のすべてのデザイン制作・開発に従事。1985年から1992年、株式会社モリサワの常勤タイプデザインディレクターを務め、新ゴシックほか主要な書体のディレクションを行う。1992年〜2002年、モリサワ賞国際タイプフェイスコンテスト審査員。
    1992年からアドビ システムズに勤務し、日本語タイポグラフィ・ディレクターとしてアドビ社のオリジナル書体 小塚明朝・小塚ゴシックを開発。
    1979年〜1997年、愛知県立芸術大学 非常勤講師。1974年から国際タイポグラフィ協会(A.Typ.I)会員。2007年 第6回佐藤敬之輔賞(個人)受賞。
  • 鳥海 修

    【 鳥海 修 】
    タイプデザイナー
    1955年山形県生まれ。多摩美術大学GD科卒業。1979年株式会社写研入社。1989年に有限会社字游工房を鈴木勉、片田啓一の3名で設立。現在、同社代表取締役であり書体設計士。大日本スクリーン製造株式会社 のヒラギノシリーズ、こぶりなゴシックなどを委託制作。一方で自社ブランドとして游書体ライブラリーの游明朝体、游ゴシック体など、ベーシック書体を中心に40書体以上の書体開発に携わる。2002年に第一回佐藤敬之輔顕彰、ヒラギノシリーズで2005年グッドデザイン賞、 2008東京TDC タイプデザイン賞を受賞。京都精華大学特任教授。
  • 永原 康史

    【 永原 康史 】
    グラフィックデザイナー
    ブックデザインや電子メディアのプロジェクト、展覧会のアートディレクションなどを手がけ、メディア横断的なデザインを推進している。愛知万博政府出展事業「サイバー日本館」、スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。著書に『デザインの風景』(BNN新社)、『日本語のデザイン』(美術出版社)、『創造性の宇宙』(共著、工作舎)など。MMCAマルチメディアグランプリ最優秀賞など受賞。国際タイポグラフィ協会(A.Typ.I)会員。電子出版プロジェクトepjp主宰。多摩美術大学情報デザイン学科教授。
  • 原 研哉
    写真:筒井義昭

    【 原 研哉 】
    デザイナー
    デザイナー。1958年生まれ。「もの」のデザインと同様に「こと」のデザインを重視して活動中。2000年に「RE-DESIGN─日常の21世紀」という展覧会を制作し、何気ない日常の文脈の中にこそ驚くべきデザインの資源があることを提示した。2002年に無印良品のアドバイザリーボードのメンバーとなり、アートディレクションを開始する。2004年には「HAPTIC─五感の覚醒」と題する展覧会を制作、人間の感覚の中に大きなデザインの資源が眠っていることを示した。長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、 2005年愛知万博の公式ポスターを制作するなど日本の文化に深く根ざした仕事も多い。2007年、2009年にはパリ・ミラノ・東京で「TOKYO FIBER─SENSEWARE展」を、2008年から2009年にかけては「JAPAN CAR展」をパリとロンドンの科学博物館で開催するなど、産業の潜在力を展覧会を通して可視化し、広く世界に広げていく仕事に注力している。2011年には北京を皮切りに「DESIGNING DESIN 原研哉2011中国展」を巡回するなど、活動の幅をアジアへと拡大。著書「デザインのデザイン」や「白」はアジア各国語版をはじめ多言語に翻訳されている。日本デザインセンター代表取締役。武蔵野美術大学教授。日本デザインコミッティー理事長。日本グラフィックデザイナー協会副会長。
  • 森澤 典久

    【 森澤 典久 】
    モリサワ文研株式会社 社長
    1964年兵庫県明石市生まれ。 1987年にモリサワ文研株式会社に入社後、書体開発プロセスのコンピュータ導入事業の実施推進に携わる。2003年にモリサワ文研株式会社の取締役、2006年に代表取締役に就任。 2007年以降「魅力ある書体制作デザイン」事業の実施指揮にあたっている。

欧文部門

  • 小林 章

    【 小林 章 】
    タイプデザイナー
    武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。1983年から1989年まで株式会社写研で書体デザインに携わった後、1989年から約1年半、ロンドンでカリグラフィやタイポグラフィを学ぶ。1990年に帰国後、有限会社字游工房で日本語書体ヒラギノ明朝・ヒラギノゴシックの書体制作に参加。1993年から1997年まで株式会社タイプバンクで同社の日本語書体の欧文部分をデザイン。その後フリーランスとして独立。欧文書体を発表し、国際コンペティションで数々の賞に輝く。2000年にタイププロジェクトと組んで同社の AXIS Font の欧文部分を制作した後、2001年に独ライノタイプ社のタイプディレクターに就任。現在、ドイツ在住。ライノタイプ社では書体の品質管理のほか、自身のオリジナル書体の制作、有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏やアドリアン・フルティガー氏と共同での書体開発、過去の書体ファミリーの改刻、企業制定書体(コーポレートタイプ)の開発を担当している。欧米、アジアを中心に講演やフォントデザインワークショップを行っているほか、世界的なタイプフェイスデザインコンテストの審査員も務めている。
    主な受賞歴
    • 米国 U&lc 書体デザインコンペティション本文部門1位・最優秀賞:Clifford(1998年)
    • 第3回ライノタイプ社書体コンペティション本文部門最優秀賞:Conrad(2000年)
    • ニューヨーク・タイプディレクターズクラブ 書体デザインコンペティション優秀書体賞:ITC Woodland(1998年)、ITC Japanese Garden・ITC Silvermoon(1999年)、FF Clifford(2000年)、Linotype Conrad(2001年)、Palatino Sans(2007年、ツァップ氏との共同制作)
  • サイラス・ハイスミス

    【 サイラス・ハイスミス 】
    タイプデザイナー
    1997年ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)を卒業、フォントビューロー社入社。上級デザイナーとして新しいタイプ・シリーズの開発に関わる。RISDでタイポグラフィーを教える傍ら米国、メキシコ、ヨーロッパで講演やワークショップを展開。2001年、『プリント』誌のニュービジュアルアーティスト・レビューに特集される。Prensa と Relay が国際タイプデザイン・コンペティションの Bukva:Raz で受賞。米国やヨーロッパで作品展を行っている。

    雑誌『マーサ・スチュアート・リビング』、『ザ・ソース』、『メンズヘルス』、『プレイボーイ』(スペイン語版)、『ローリングストーン』、『モントリオール・ガゼット』(カナダ)、『ザ・サンデイ・インディペンデント』(ロンドン)に彼の書体が特集される。『ラ・プレンサ・グラフィカ』(エルサルバドル)、『エル・ユニバーサル』(メキシコシティ)の書体をデザイン。2002年、ウォールストリートジャーナル紙の新しいヘッドライン・シリーズを制作、社の伝統的な文字に複雑な現代のニーズを見事に組み合わせたと高く評価された。

    仕事の領域は多岐にわたるが、何よりも製図工であることに誇りを持つ。製図はライフワークとして情熱を傾け、エネルギッシュなイラスト的アプローチと文字によるコミュニケーションをうまく組み合わせ、独自のデザイン書体を広げている。ウェディング招待状のカリグラフィと産業向けの力強いサンセリフ文字デザインの全くかけ離れた領域の仕事を軽々とこなす。

  • サラ・ソスコルン

    【 サラ・ソスコルン 】
    タイプデザイナー
    ホフラー&フリアジョーンズ社(NY)の上級デザイナー。 故郷のトロントで10年間グラフィックデザインの仕事に携わり、その体験から自らが納得のいく書体デザインを目指しレディング大学へ留学、2003年にマスター・オブ・アートの修士号を修得。2005年、ホフラー&フリアジョーンズに入社、Verlag、Chronicle、Sentinel、Gotham と Tungsten 等のカスタムメイドと販売用の幅広い書体の開発に貢献。イェール・スクール・オブ・アート、NYスクール・オブ・ビジュアルアート、クーパーユニオンで教鞭を執る。
  • マシュー・カーター

    【 マシュー・カーター 】
    タイプデザイナー
    タイプデザイナーであるマシュー・カーターは、この50年間、 それぞれの時代に進化する文字生成技術を駆使して手彫りの活版文字からコンピュータフォントまでの書体をデザインしている。 ライノタイプ社と長年に亘る取り組みの後、1981年にデジタルフォント制作のビットストリーム社を共同で立ち上げ、10年後にシャリー・コーンと共同経営の カーター&コーン・タイプ社(マサチューセッツ州ケンブリッジ)をスタート、社長に就任、現在に至る。オリジナル書体開発のデザイナー及びプロデューサー。

    ITC Galliard、Snell Roundhand、Shelley scripts、Helvetica Compressed、Olympian(新聞用書体)、Bell Centennial(アメリカの電話帳用)、ITC Charter、ギリシャ文字、ヘブライ文字、キリル文字、デバナーガリ文字などの書体をデザイン。カーター&コーン・タイプ社設立後は、Mantinia、Sophia、Elephant、Big Caslon、Alisal 、 Miller などの書体を手がけている。
    2011年にはモノタイプ・イメージング社から Carter Sans をリリースした。

    カーター&コーン・タイプ社は、『タイム』『ニューズウイーク』『ワイアード』『USニューズ&ワールドレポート』『スポーツ・イラストレイテッド』『ワシントンポスト』『ボストングローブ』『フィラデルフィアインクワイヤー』『ニューヨークタイムズ』『ビジネスウィーク』『ルモンド』などの新聞や雑誌に加え、ウォーカー・アートセンター、MOMA、イェール大学、ハミルトン・ウッドタイプ・ミュージアムの書体デザインを委託制作。

    90年代の中頃から、マイクロソフト社のスクリーンフォントシリーズのデザインに取り組み、コンピュータのモニター上で出来る限り読み易さを追求した書体開発を行った。その中で、Verdana、Tahoma、Nina(携帯デバイス用圧縮書体)はサンセリフ、Georgia はセリフ書体である。

    ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリーの一人であり、アートディレクターズクラブ(NY)の殿堂入りを果たした。イェール大学グラッフィックデザイン科上級講師も長年に亘って務める。クライスラー賞、AIGA 金賞、タイプディレクターズクラブ金賞、マッカーサーフェロー賞に加え、2011年には、スミソニアン・クーパー・ヒューイット国立デザインミュージアムから今までのデザイン界への貢献を讃え、ナショナルデザイン賞の栄えある特別賞を受賞。