Morisawa Type Design Competition 2016

審査員紹介

和文部門

  • 鳥海 修

    【 鳥海 修 】
    タイプデザイナー
    1955年山形県生まれ。多摩美術大学GD科卒業。1979年株式会社写研入社。1989年に有限会社字游工房を鈴木勉、片田啓一の3名で設立。現在、同社代表取締役であり書体設計士。大日本スクリーン製造株式会社 のヒラギノシリーズ、こぶりなゴシックなどを委託制作。一方で自社ブランドとして游書体ライブラリーの游明朝体、游ゴシック体など、ベーシック書体を中心に100書体以上の書体開発に携わる。2002年に第一回佐藤敬之輔顕彰、ヒラギノシリーズで2005年グッドデザイン賞、 2008東京TDC タイプデザイン賞を受賞。京都精華大学特任教授。
  • 永原 康史

    【 永原 康史 】
    グラフィックデザイナー
    多摩美術大学情報デザイン学科教授。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけ、メディア横断的なデザインを推進している。2005年愛知万博「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。2016年あいちトリエンナーレ公式デザイナー。著書に『インフォグラフィックスの潮流』(誠文堂新光社)、『日本語のデザイン』(美術出版社)など。タイポグラフィの分野でも独自の研究と実践を重ね、多くの著作を発表。2012年には、前後の文字によって異なる字形を表示する新フォント「フィンガー」(タイプバンク)をリリースした。
  • 原 研哉
    写真:筒井義昭

    【 原 研哉 】
    デザイナー
    デザイナー。1958年生まれ。「もの」のデザインと同様に「こと」のデザインを重視して活動中。2000年に「RE-DESIGN─日常の21世紀」という展覧会を制作し、何気ない日常の文脈の中にこそ驚くべきデザインの資源があることを提示した。2002年に無印良品のアドバイザリーボードのメンバーとなり、アートディレクションを開始する。2004年には「HAPTIC─五感の覚醒」と題する展覧会を制作、人間の感覚の中に大きなデザインの資源が眠っていることを示した。長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、 2005年愛知万博の公式ポスターを制作するなど日本の文化に深く根ざした仕事も多い。2007年、2009年にはパリ・ミラノ・東京で「TOKYO FIBER─SENSEWARE展」を、2008年から2009年にかけては「JAPAN CAR展」をパリとロンドンの科学博物館で開催するなど、産業の潜在力を展覧会を通して可視化し、広く世界に広げていく仕事に注力している。2011年には北京を皮切りに「DESIGNING DESIGN 原研哉2011中国展」を巡回するなど、活動の幅をアジアへと拡大。著書「デザインのデザイン」や「白」はアジア各国語版をはじめ多言語に翻訳されている。日本デザインセンター代表取締役。武蔵野美術大学教授。日本デザインコミッティー理事長。日本グラフィックデザイナー協会副会長。
  • 山本 太郎

    【 山本 太郎 】
    アドビ システムズ株式会社 研究開発本部
    日本語 タイポグラフィーシニアマネージャー
    1961年京都市生まれ。1983年武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。株式会社モリサワに入社。1992年アドビ システムズ 株式会社に入社。現在、同社Japan R & D所属、日本語タイポグラフィ、シニアマネージャーとして、日本語フォントの開発及び関連技術の開発に従事。タイポグラフィ学会会長。

欧文部門

  • サイラス・ハイスミス

    【 サイラス・ハイスミス 】
    タイプデザイナー
    1997年ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)を卒業、フォントビューロー社入社。上級デザイナーとして新しいタイプ・シリーズの開発に関わる。RISDでタイポグラフィーを教える傍ら米国、メキシコ、ヨーロッパで講演やワークショップを展開。2001年、『プリント』誌のニュービジュアルアーティスト・レビューに特集される。Prensa と Relay が国際タイプデザイン・コンペティションの Bukva:Raz で受賞。米国やヨーロッパで作品展を行っている。
    雑誌『マーサ・スチュアート・リビング』、『ザ・ソース』、『メンズヘルス』、『プレイボーイ』(スペイン語版)、『ローリングストーン』、『モントリオール・ガゼット』(カナダ)、『ザ・サンデイ・インディペンデント』(ロンドン)に彼の書体が特集される。『ラ・プレンサ・グラフィカ』(エルサルバドル)、『エル・ユニバーサル』(メキシコシティ)の書体をデザイン。2002年、ウォールストリートジャーナル紙の新しいヘッドライン・シリーズを制作、社の伝統的な文字に複雑な現代のニーズを見事に組み合わせたと高く評価された。
    仕事の領域は多岐にわたるが、何よりも製図工であることに誇りを持つ。製図はライフワークとして情熱を傾け、エネルギッシュなイラスト的アプローチと文字によるコミュニケーションをうまく組み合わせ、独自のデザイン書体を広げている。ウェディング招待状のカリグラフィと産業向けの力強いサンセリフ文字デザインの全くかけ離れた領域の仕事を軽々とこなす。
  • フレッド・スメイヤーズ

    【 フレッド・スメイヤーズ 】
    オランダのタイプデザイナー、教師、研究者、著述家
    アーネム美術学校(school of art at Arnhem)で学んだ後、リプログラフィ企業オセ(Océ)にタイポグラフィック・アドバイザーとして勤務。その後、創設メンバーのひとりとしてグラフィックデザインを手掛けるクアドラート(Quadraat)の設立に関わる。スメイヤーズが発表した最初のタイプフェイス(フォントフォント(FontFont)、1992年)の名称は、このグループ名からきている。
    現代の最も多才なタイプデザイナーのひとりであるスメイヤーズは、様々な種類の特徴的なタイプフェイスを発表してきた。市販されているタイプフェイスとしては、Renard (TEFF)、Nobel (DTL)、Arnhem、Fresco、Sansa、Custodia、Monitor、Ludwigなどが挙げられるが、いずれも2002年に共同設立した企業、アワータイプ(OurType)より発表したものである。フィリップスエレクトロニクス(Philips Electronics)、キヤノンヨーロッパ(Canon-Europe)、トムトム(Tom-Tom)向けに特別に制作したタイプフェイスやレタリングなどもある。
    スメイヤーズの最初の著作『カウンターパンチ(Counterpunch)』は1996年に、ハイフン・プレス(Hyphen Press)より出版された。2001年、スメイヤーズは、タイプデザインへの多大な貢献が評価され、ゲリット・ノルツィ賞(Gerrit Noordzij Prize)を受賞した。そうした貢献のひとつに、これまでの仕事に関する著作『タイプ・ナウ(Type Now)』(ハイフン・プレス、2003年)が挙げられる。
    スメイヤーズは現在、アントワープのプランタン=モレトゥス博物館の研究員である。また、ライプツィヒ視覚芸術アカデミー(Hochschule für Grafik und Buchkunst)のタイプデザイン担当教授も務めている。
  • サラ・ソスコルン

    【 サラ・ソスコルン 】
    タイプデザイナー
    ホフラー&フリアジョーンズ社(NY)の上級デザイナー。 故郷のトロントで10年間グラフィックデザインの仕事に携わり、その体験から自らが納得のいく書体デザインを目指しレディング大学へ留学、2003年にマスター・オブ・アートの修士号を修得。2005年、ホフラー&フリアジョーンズに入社、Verlag、Chronicle、Sentinel、Gotham と Tungsten 等のカスタムメイドと販売用の幅広い書体の開発に貢献。イェール・スクール・オブ・アート、NYスクール・オブ・ビジュアルアート、クーパーユニオンで教鞭を執る。
  • マシュー・カーター

    【 マシュー・カーター 】
    タイプデザイナー
    タイプデザイナーであるマシュー・カーターは、この50年間、 それぞれの時代に進化する文字生成技術を駆使して手彫りの活版文字からコンピュータフォントまでの書体をデザインしている。 ライノタイプ社と長年に亘る取り組みの後、1981年にデジタルフォント制作のビットストリーム社を共同で立ち上げ、10年後にシャリー・コーンと共同経営の カーター&コーン・タイプ社(マサチューセッツ州ケンブリッジ)をスタート、社長に就任、現在に至る。オリジナル書体開発のデザイナー及びプロデューサー。
    ITC Galliard、Snell Roundhand、Shelley scripts、Helvetica Compressed、Olympian(新聞用書体)、Bell Centennial(アメリカの電話帳用)、ITC Charter、ギリシャ文字、ヘブライ文字、キリル文字、デバナーガリ文字などの書体をデザイン。カーター&コーン・タイプ社設立後は、Mantinia、Sophia、Elephant、Big Caslon、Alisal 、 Miller などの書体を手がけている。
    2011年にはモノタイプ・イメージング社から Carter Sans をリリースした。
    カーター&コーン・タイプ社は、『タイム』『ニューズウイーク』『ワイアード』『USニューズ&ワールドレポート』『スポーツ・イラストレイテッド』『ワシントンポスト』『ボストングローブ』『フィラデルフィアインクワイヤー』『ニューヨークタイムズ』『ビジネスウィーク』『ルモンド』などの新聞や雑誌に加え、ウォーカー・アートセンター、MOMA、イェール大学、ハミルトン・ウッドタイプ・ミュージアムの書体デザインを委託制作。
    90年代の中頃から、マイクロソフト社のスクリーンフォントシリーズのデザインに取り組み、コンピュータのモニター上で出来る限り読み易さを追求した書体開発を行った。その中で、Verdana、Tahoma、Nina(携帯デバイス用圧縮書体)はサンセリフ、Georgia はセリフ書体である。
    ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリーの一人であり、アートディレクターズクラブ(NY)の殿堂入りを果たした。イェール大学グラフィックデザイン科上級講師も長年に亘って務める。クライスラー賞、AIGA 金賞、タイプディレクターズクラブ金賞、マッカーサーフェロー賞に加え、2011年には、スミソニアン・クーパー・ヒューイット国立デザインミュージアムから今までのデザイン界への貢献を讃え、ナショナルデザイン賞の栄えある特別賞を受賞。

明石賞

  • 森澤 典久

    【 森澤 典久 】
    モリサワ文研株式会社 代表取締役
    1964年兵庫県明石市生まれ。 1987年にモリサワ文研株式会社に入社後、書体開発プロセスのコンピュータ導入事業の実施推進に携わる。2003年にモリサワ文研株式会社の取締役、2006年に代表取締役に就任。 2007年以降「魅力ある書体制作デザイン」事業の実施指揮にあたっている。