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タイプデザインコンペティション 2019 結果発表

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel.06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、「タイプデザインコンペティション 2019」の審査結果を発表します。

「タイプデザインコンペティション 2019」は、各界を代表する多彩な審査員とともに、新たな表現力とチャレンジ精神に溢れたタイプフェイスデザインの追求を目指し開催しました。応募は2018年11月1日から2019年1月31日にわたって受付け、世界53の国や地域から、初回の2012年度以来最高となる813点(和文部門258点、欧文部門555点)の作品が寄せられました。

審査会は5月15日と16日の両日、株式会社モリサワ本社大ホールにて行われました。2日間にわたる審査の結果、別記の通り、和文部門、欧文部門とも、独創性や審美性を追究した作品に贈られる「モリサワ賞」として、金賞、銀賞、銅賞各1点ずつと佳作各3点の入賞作品が選出されました。モリサワ賞和文部門は北川 一成氏、鳥海 修氏、西塚 涼子氏、廣村 正彰氏、モリサワ賞欧文部門はイリヤ・ルーデラマン氏、インドラ・クッファーシュミット氏、サイラス・ハイスミス氏、ラウラ・ミセゲル氏の計8名が審査にあたり、特別審査員はマシュー・カーター氏が務めました。

また、「ファン投票」では、一般の方からのWeb投票で得票1位・2位の作品が決定しました。テーマに対して高い完成度や提案力を持った作品に贈られる「明石賞」の選出は見送りとなりましたが、モリサワ賞とファン投票を合わせた全4部門から計16の入賞作品が決定しました。

入賞作品と審査員の講評をまとめた作品集は2019年秋の刊行を予定しております。また、表彰式を2019年9月3日に神田明神ホール(東京)で開催します。詳細とお申込み方法は、後日改めてタイプデザインコンペティション公式サイトでご案内します。

 

入賞作品と作者(敬称略)

モリサワ賞 和文部門

金賞  峰月楷書  ヨコカク【日本】

 


銀賞  ニブシブ  福士 大輔【日本】

 


銅賞  Ribaasu   廖恬敏(Tien-Min Liao)【台湾】

 


(上から)
佳作  tr   うちきば がんた【日本】
佳作  虹蛸天国  横田 美枝【日本】
佳作  みみずく  新海 真司【日本】

 

 

モリサワ賞 欧文部門

金賞
Areon Light / Italic Light / Regular / Italic Regular / Extrabold / Italic Extrabold
ノエル・リー(Noheul Lee)【韓国】

 


銀賞
Kolektiv Light / Light Italic / Book / Book Italic / Medium / Bold
オンドレイ・バーホル(Ondřej Báchor)【スイス】

 


銅賞
Easy
テオ・ギヤール (Théo Guillard)【フランス】

 


(上から)
佳作
Courbe  オルガ・パンコバ(Olga Pankova)【ロシア】
佳作
ER Canto Text / Bold Text / Display / Bold Display / Display Italic
エドワード・ガルシア・ヘノ・ペリーラ(Eduardo Garcia Rennó Pereira)【ブラジル/ポルトガル】
佳作
DR Kruk  ドミトリー・アラストボルツォブ(Dmitry Rastvortsev)【ウクライナ】

 

 

モリサワ賞の最終審査に選出されたファイナリスト作品のIDと作者は次の通りです(ID順・敬称略)。

和文部門
J000021 葛 斌(Bin Ge)
J000083 寺内 なつ美(Natsumi Terauchi)
J000166 竹内 駿(Shun Takeuchi)
J000194 帅 月东(Yuedong Shuai)
J000217 龐 昊宇(Haoyu Pang)
J000240 豊島 晶(Aki Toyoshima)
J000243 / J010243 / J020243 / J030243 / J040243 / J050243 / J060243 七尾 英身(Hidemi Nanao)
J000266 南部 真有香・南部 俊安(Mayuka Nanbu・Toshiyasu Nanbu)
J000294 大庭 三紀(Miki Ooba)
J000299 宮川 駿介(Shunsuke Miyakawa)
J000309 Art Edge
J000395 / J000400 曹 文强(Wenqiang Cao)
J000418 手塚 朋子(Tomoko Tezuka)
J000474 Di Tao

 

欧文部門
L000127 Lewis McGuffie
L000248 Potch Auacherdkul
L000263 立野 竜一(Ryuichi Tateno)
L030275 Michelangelo Nigra
L000309 / L010309 Aaron Bell
L000356 / L000563 / L000564 / L000565 Zrinka Buljubasic
L000377 / L010377 / L020377 / L030377 / L040377 Mew Varissara Ophaswongse
L000403 / L010403 / L020403 Lucas Franco
L000465 André Baldinger & Toan Vu-Huu with Jimmy le Guennec Baldinger & Vu-Huu
L000469 Lucas Franco & Claudio Rocha
L000497 / L010497 / L020497 / L030497 / L040497 / L050497 Crt Mate
L000522 / L010522 Jonathan Cuervo
L000568 Timothy Donaldson

 

 

ファン投票 和文部門

(上から)
得票1位
厚道体  林 芳平(Fang-Ping Lin)【台湾】
得票2位
歓楽明朝   隅 芙蘭都【日本】

 

ファン投票 欧文部門

(上から)
得票1位
Courbe  オルガ・パンコバ(Olga Pankova)【ロシア】
得票2位
Apogee  マイケル・アロンソン(Michael Aronson)【アメリカ合衆国】

 

明石賞
<該当なし>
今回の募集テーマである「バリアブルフォント」には世界から28の作品が寄せられました。応募作品は和文書体や欧文書体とも、実用性を重視したものからコンセプトの提案まで大変多岐にわたりました。テーマを設けるという初めての試みに対して、多くの方にご参加いただきましたことに心より感謝申し上げます。
審査は株式会社モリサワのデザイナーとエンジニアがすべての作品を操作しながら行いました。スライダーの動きに応じてユニークな挙動をするものが多くありましたが、中間のウエイトが書体として成立せず、バリアブルフォントである必要性を評価するには至りませんでした。また、高い完成度を備えた作品についても、用意された軸の数や展開の幅において、審査基準に据えていた新規性や進歩性に照らして賞の選出を見送ることとなりました。
今後とも、新たな作品やそれを披露する場としてのコンペティションとなるよう努めてまいりますので、引き続き皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

表彰式のご案内
表彰式を2019年9月3日に神田明神ホールで開催します。

開催日程:2019年9月3日(火)
会場:神田明神ホール(東京都千代田区)
ご参加にはお申込みが必要です。詳細につきましては、後日改めてお知らせします。
(会場への直接のご連絡はお控えください)